秋の長雨が呼ぶ“見えない危険”とは?

今日明日と関東地方は雨が降ります。
まさに秋の恵みの雨ですが、
実はこの時期――
食中毒のリスクも高まることを
ご存知でしょうか?
「夏は暑いから危ないけど、
もう涼しいから安心」
そう思って油断しがちですが、実は逆。
秋の長雨で湿度が高止まりすると
菌やカビが活動しやすくなるんです。
特に気をつけたいのは家庭で
よくやる“作り置き”や“お弁当”。
・常備菜を数日分まとめて作って冷蔵庫へ
・お弁当を前日の夜に仕込んで朝に詰める
・カレーや煮物を大鍋で作り置きして数日楽しむ
こうした習慣が、雨続きの時期には
落とし穴になりやすいんです。
ここで、私自身の苦い経験をひとつ。
以前、カレーを大鍋いっぱいに作りました。
「この涼しさなら常温でも平気だろう」と
思って、そのまま台所に置いていたんです。
翌日、楽しみに鍋のフタを開けたら…
酸っぱい匂いが立ちこめ、味もすっかり
変わっていました。
一口食べて「これは無理だ」と吐き出した
のを、今でもはっきり覚えています。
カレーはスパイスも効いているし、
煮込んであるから安心だと思いがち。
でも実際は、菌が作った毒素は熱に強く
再加熱しても残ることがあります。
見た目も味も平気そうに見えるのに
体に入った瞬間に症状が出る――
それが食中毒の怖いところなんです。
秋は運動会や遠足、お弁当の
出番が増える季節。
せっかく作った料理が原因で家族が
体調を崩すなんて、想像するだけでも
辛いですよね。
だからこそ、次のポイントを
押さえておきましょう。
・常備菜は2日以内に食べ切る
・お弁当は必ず朝に調理して詰める
・カレーや煮物は小分けして冷凍保存する
・調理器具や保存容器は清潔にして、乾燥
これだけで、食中毒リスクは
大幅に減らせます。
秋の長雨は気持ちを沈ませるだけでなく
食中毒やカビといった「見えない敵」も
呼び寄せます。
どうか「涼しくなったから大丈夫」
と油断せず、今日から食べ物の
保存方法を見直してみてください。