「視力1.0」でも失明の危機? 40代から忍び寄る「沈黙の病・緑内障」の正体

皆さんは、今の自分の
「視野(見える範囲)」に
自信がありますか?
「視力検査で1.0だったから大丈夫」
「特に見えにくいことはない」
そう思っている方ほど、
今日のお話は少し
ドキッとする内容かもしれません。
今回のテーマは、
目の病気「緑内障」について。
実はこの病気、
高齢者だけのものだと思われがちですが、
若い世代でも発症するケースがあり、
日本の失明原因の上位を占める
非常に怖い病気なのです。
今回は、
この忍び寄る「目の現代病」について、
その正体と対策を
深掘りしてお届けします。
■ 脳が“嘘”をつく? 恐ろしい「補完機能」の罠
緑内障とは、
目と脳をつなぐ情報伝達ケーブルである
「視神経」がダメージを受け、
視野が少しずつ欠けていく病気です。
この病気の最大の特徴にして
最大の恐怖は、
「自覚症状がほとんどないまま進行する」
という点にあります。
私たちの目は左右ふたつあることで
お互いの視野を補い合っています。
さらにすごいのが脳の機能です。
視野の一部が欠けて
見えなくなっていても、
脳が周囲の風景から予測して、
欠けた部分を自然な映像で
「埋め合わせ(補完)」
てしまうのです。
この優秀すぎる機能のせいで、
なんと視野の半分近くが
欠けるまで異変に気付かない
ことも珍しくないそうです。
「視力は1.0あって文字は
読めるのに、実は視野検査を
すると末期の緑内障だった」
というケースすらあるといいます。
これが、緑内障が
「沈黙の病」と呼ばれる所以です。
■ 「眼圧は正常」でも安心できない日本人
「健康診断で眼圧検査をしているから大丈夫」
と思っていませんか?
実はここにも
大きな落とし穴があります。
緑内障の主な原因は、
眼球の硬さである「眼圧」が
視神経を圧迫することにあります。
しかし、
日本人の緑内障で最も多いのは、
眼圧が正常範囲内(10〜21mmHg)
であっても発症する
『正常眼圧緑内障』
なのです。
これは、もともと
視神経の抵抗力が弱かったり、
血流が悪かったりすることが
影響していると考えられています。
「眼圧が正常=緑内障ではない」
とは言い切れないのが、
この病気の厄介なところです。
■ 胃腸炎と勘違い? 命に関わる「急性発作」
基本的にはゆっくり進行する
緑内障ですが、
例外として緊急を要するのが
「急性緑内障発作」です。
これは急激に眼圧が上がることで発症し、
猛烈な目の痛みだけでなく、
激しい頭痛や吐き気を伴います。
恐ろしいのは、その症状から
「ひどい風邪かな?」
「胃腸炎かな?」
と勘違いしてしまうこと。
眼科以外の治療に
時間を費やしている間に、
わずか数日で
失明に至る恐れもあります。
「急な視力低下」と
「激しい頭痛・吐き気」が
同時に来たら、
すぐに眼科へ走ってください。
■ 今日からできる! 失明を防ぐ「3つの対策」
一度失ってしまった視野を、
現代の医学で元に戻すことは
できません。
しかし、早期に発見して
適切な目薬治療などを
始めれば、多くの場合は
一生困らない視野を維持
することが可能です。
眼科医が推奨する、
私たちが実践すべき
「3つの対策」をご紹介します。
【対策1】
40歳を過ぎたら「眼底検査」を!
これが最も重要です。
40歳を越えたら、
市区町村の検診や人間ドックで、
必ず「眼底検査
(目の奥の写真を撮る検査)」
を受けてください。
一般的な視力検査や
眼圧検査だけでは、
正常眼圧緑内障を
見逃してしまう可能性が
あります。
視神経の状態を直接見る
眼底検査こそが、
早期発見のカギです。
【対策2】
血流アップで視神経を守る
視神経の健康には
「血流」が深く関わっています。
適度な運動を習慣にする、
喫煙者は禁煙するなど、
血液の巡りを良くする生活習慣を
身につけることが、
視神経の保護に役立ちます。
【対策3】
「暗闇スマホ」にご用心
寝る前に電気を消して
スマホを見ていませんか?
目の構造(隅角)が狭いタイプの人が、
暗い場所でうつむき姿勢を続けると、
眼圧が上がりやすくなることが
分かっています。
リラックスタイムの習慣が、
知らず知らずのうちに
目を痛めつけているかもしれません。
暗い場所での
長時間のスマホ操作は
控えましょう。
いかがでしたか?
「見えているから大丈夫」という
過信が一番のリスクです。
40歳という年齢は、目の曲がり角。
一生美しい景色を見続けるために、
今年の健康診断にはぜひ
「眼底検査」をプラスして
みてくださいね。
