「クリームの中身がモロモロして

　分離している感じがします。

　これは大丈夫でしょうか？」

 

 

先日、お客様からこんなお問い

合わせをいただきました。

 

お写真を拝見すると、確かに

クリームは少し粒立って見えます。

でもご安心ください。

 

これは品質の劣化ではなく、時間の

経過による自然な変化です。

マスターキミーのクリームは、

防腐剤や合成安定剤をできるだけ

減らし、肌に優しい天然系の成分で

つくっています。

 

そのため、長期間保存していると

中の水分が少しずつ抜け、容量が

減ったり、分離して見えることが

あります。

 

実はこの現象、容器の密閉度の

問題ではありません。水分子は

非常に小さく、どんな容器でも

分子レベルで少しずつ透過して

しまうのです。

 

 

これは「蒸発」というよりも、

プラスチックやチューブの分子の

すき間を水分子がゆっくりとすり

抜けていく自然な現象。

 

化粧品の世界では、

これを「水分透過」と呼びます。

 

 

つまり、外見の変化はあっても、

成分の品質や保湿力にはほとんど

影響がありません。

 

ご安心ください。

 

 

 

もし中身が少し固まって見えるときは

 

① フタをしっかり閉めて軽く振る

または

② 清潔なスプーンなどでやさしく混ぜる

 

ことで、またなめらかなクリーム状に

戻ります。

 

これはまさに「生きた処方」。人工的に

固めず、成分そのものが自然のまま

存在している証でもあります。

 

秋から冬にかけては、空気が乾燥して

湿度が下がるため、特にこのような

変化が起きやすい季節です。

 

見た目の変化も、肌と同じように

「自然に呼吸している」と思って

ください。

 

見た目が少し変わっても、

中の力はそのまま。

 

水分が抜けても、濃縮された有効成分は

しっかりとお肌を包みこみます。

どうぞ安心して、いつものように

お使いください。