アニサキス症にご注意!最近の話題と予防法

今回は、最近大きな話題になった
アニサキス症についてお伝えします。
俳優の熊谷真美さんがアニサキス症に
かかり、激しい腹痛に襲われたという
ニュースが話題になっています。
早朝に襲われた激痛に耐えかねて救急病院に
駆け込み、最終的には内視鏡検査で生きた
ままの寄生虫が摘出されたそうです。
この出来事は、アニサキス症がどれほど
危険かを再認識させてくれます。
アニサキスは、サバやアジ、サンマ、イカ
などの魚介類に寄生する線虫で、これを生で
食べると食中毒を引き起こすことがあります。
アニサキス症の症状は、食後数時間から12時間
以内に現れることが多く、腹痛や吐き気、嘔吐など
が見られます。
熊谷さんも激しい腹痛に見舞われ、早急な対応が
必要だったことがわかります。
アニサキス症予防のためにできること
熊谷さんのような事例を防ぐためには、
アニサキスに対する適切な予防策を知って
おくことが重要です。
以下の方法を実践しましょう。
1. 加熱処理で安全に
アニサキスは60℃以上で1分間加熱する
ことで、死滅します。生魚を食べる際には、
しっかりと加熱することでリスクを減らす
ことができます。
2. 冷凍処理の活用
冷凍処理も非常に効果的です。
魚を-20℃以下で24時間以上冷凍することで、
アニサキス幼虫を死滅させることができます。
3. 酢、醤油、わさび、塩では効果がない!
よく「酢や醤油、わさび、塩でアニサキスが死ぬ」
と聞くことがありますが、これらの調味料では
アニサキスを死滅させることはできません。
これらは味付けには便利ですが、寄生虫に対しては
効果がないため注意が必要です。
4. 目視での確認
魚の切り身や刺身を食べる前に、アニサキスが
付いていないか目視で確認しましょう。
見つけた場合は、すぐに取り除くことが大切です。
5. よく噛んで食べる
アニサキスは刺激に弱いため、食べるときに
よく噛むことも一つの予防法です。噛むことで、
仮に幼虫を摂取しても、身体に与える影響を
少なくすることができます。
万が一、アニサキス症になった場合
アニサキス症が疑われる場合は、すぐに病院を
受診しましょう。症状が現れてから12時間以内に
内視鏡を使った治療が可能で、早期の発見と治療が
重要です。アニサキスが生きたままで寄生している
場合、内視鏡で取り除くことができます。
最新のアニサキス対策技術
近年、パルス電流を使用してアニサキス幼虫を殺す
技術が研究されています。この方法は、電流を短時間で
大きく流し、魚の品質を保ちながら、アニサキスを死滅
させることができます。加熱や冷凍なしでの処理が
可能となるこの技術は、今後商業化が期待されています。
まとめ
アニサキス症は予防が可能な食中毒です。
アニサキスを防ぐためには、魚を適切に加熱したり、
冷凍したりすることが重要です。また、酢や醤油、
わさび、塩ではアニサキスを死滅させることは
できないので、これらの調味料に頼るのではなく、
適切な処理を行うようにしましょう。
熊谷真美さんのような事例を防ぐために、
ぜひ日頃からアニサキス対策を実践し、
安全な食生活を心がけましょう!