「あれ?昨日の香りがまだ…?」 ──翌日の髪から“前日の香り”がよみがえる理由とは?

「あれ?昨日の香りがまだ…?」
──翌日の髪から“前日の香り”がよみがえる理由とは?
先日こんなご意見をいただきました。
このお客様は色々な香りを日によって使い分ける方です。
『今日はシャボン系の爽やかな香りの
シャンプーを使ったはずなのに…
なんだか昨日使った
ココナッツの甘い香りがふわっと漂う…?』
実はこれ、よくある“香りの再浮上現象”なんです。
ではなぜ、前の日のシャンプーの香りが、
翌日に違う香りで洗っても髪から香ってくるのでしょうか?
■原因① 髪や頭皮に残る“香料の残留”
ココナッツ系の香りに多い「油溶性香料」は、
髪や頭皮の皮脂に馴染みやすく、
しっかり洗ったつもりでも
落としきれないことがあります。
特にダメージ毛や乾燥毛は
香料を吸着しやすく、
香りが“定着”してしまうことも。
そして翌日、お湯やシャワーの蒸気で髪が温まると、
香料が再び“揮発”し、香りが立ち上がってくるのです。
■原因② シャボン系のマイルドな香り
シャボン系の香りは比較的軽い
香料で設計されていることが多く、
前日の香りを完全に打ち消す力が
足りないことがあります。
また、シャボンの爽やかな香りは
軽やかである分、
ココナッツのような重めの香りに
“押し負けてしまう”ということも。
その結果、
「今使っている香りより、昨日の香りがなぜか強く感じる…」
という現象が起こるのです。
■対策:香りの“リセット”を意識して
このような「香りの残り香」を防ぐためには、
週1回ほどのクレンジングシャンプーなどを
使う基本ケアも大切です。
私たちのシャンプータイムは、
ただの洗髪ではなく、
香りによって気分を切り替える
“セルフケア”の時間でもあります。
濃く重たいココナッツなど香りを使った
次の日は、髪の毛に染みこんだ香りが
”再浮上”することを頭の隅っこに
入れておいてください。
より気持ちよく、香りと向き合える
毎日になりますように。